平成19年6月 印旛村定例議会質疑より

1.平成19年度当初予算について

6月13日〜14日に開催された印旛村議会について皆様にお知らせします。

財政改革として印旛村自立検討委員が選出され、委員の皆様から改革案が出されました。その中で検討委員会としては財政調整基金は絶対に取り崩しを行わないこととし、村は委員会に約束しました。
(1)財政調整基金をどうして取り崩したのですか。その理由を説明してください。

印旛村財政調整基金を取り崩さないという意味は、予算を組む段階において取り崩しを行わないということであり、財政調整基金の性質として、不慮の事故や災害、国や県などの制度的な変更によりやむなく発生する想定外の支出があれば財政調整基金からやりくりする必要があります。余ったときに貯金し、いざというときに使うのが財政調整基金です。当初予算という意味では、18年度も19年度も財政調整基金の取り崩しは行っていません。

(2)検討事項に関する実践状況報告はないのですか。

印旛村自立検討委員会の検討事項に対する実践状況については、昨年6月の広報「いんば」にて村民の皆様に報告しています。職員人件費の抑制、連絡所業務の見直し、ならびに幼稚園の統合などです。その後は、昨年3月に自立計画の改訂版として行政改革集中プランを策定し(ホームページに掲載)、本村が取り組むべき主要な事務・事業等の具体的数値目標を示しています。

(3)検討事項に関わる計画実行チェックのうち、チェック機能は存在しているのですか。

印旛村 専門にチェックするための機関は設けていませんが、行政内部による政策評価等により現状および今後の執行見込みをチェックしています。

(4)吉岡村長、山口村長、佐藤村長への引継ぎのときの財政調整基金はそれぞれいくらでしたか。そして今の残高はいくらですか。

印旛村山口村長が平成7年4月に就任したときの基金残高が10億3400万円です。佐藤村長就任の平成11年4月時点で10億8500万円です。現在の残高は先ほど承認のあった補正予算により3億2600万円となっています。

【考察】
平成7年から10年までおよそ10億円で安定していた財政調整基金の最近の残高推移は次の通りです。
H16.3 7.3億円
H17.3 5.8
H18.3 4.5
H19.3 3.2
毎年1億円強の残高が取り崩されています。もしも、この傾向のまま推移すればH21.3には残高がゼロになる計算です。

2.線引きの見直しについて

村として財政が苦しいからといって、国や県の補助は期待できません。職員のリストラも民間会社のようなわけにもいきません。住民税を増やすため、市街化調整区域を拡大し、宅地を増やすべきと思います。
市街化調整区域と市街化区域の線引きを今こそ見直すべきと思いますが、いかがですか。

印旛村千葉県では概ね五年毎に線引きを見直しています。都市計画法第6条の規定により、現況および将来の見通しを把握した上で、都市計画区域の整備、開発および保全の方針や、区域、区分について県が見直しを行うものです。なお、直近では昨年度に二回線引きの見直しを行い、今年3月20日に都市計画決定をしています。
区域、区分の決定者は千葉県であり、見直しが必要な場合には村から県に協議を行い、その後、都市計画手続きに従い進めていきます。現在、村の中で市街化区域となっている千葉ニュータウン区域および千葉印旛中央土地区画整備事業区域、平賀学園区域のほかには、新たな計画は予定していません。

県への働きかけをする考えはありますか。

印旛村現時点の約百町歩の市街化区域を何とかするというのが当面の課題であり、それを差し置いて次の計画というのは考えにくい状態です。

印旛村は市街化調整区域は全体の何割ありますか。

印旛村印旛村の行政区域面積は4,657haです。この内、市街化区域は269ha(6%)、残りが市街化調整区域です。市街化区域の内訳は、千葉ニュータウン区域が、いには野地区103.6ha、造谷地区21.4haの計で125ha、平賀学園台が順天堂を含めて45ha、印旛中央地区が99haです。

3.残土問題について

国嶋この自然豊かな印旛村を第二のふるさととして希望に胸をはずませて印旛村に来られた方が大部分と思います。私は残土に関してこれで3度目の質問です。今のままでは県が許可したら村は何の対応もすることができません。そこで対抗案として新条例案の必要性を問いましたが、なかなか取り入れてもらえませんでした。
今年から警察OBの方を採用されたと聞いております。その方は残土問題について精通しているのでしょうか。

印旛村4月から警察OB職員を臨時で週3日来ていただいてますが、残土の仕事については初めてで勉強していただいております。

国嶋監視するだけで通り一遍の対策になってしまっては何の改善策にもならないと思います。私が行ってみましたらトラックが入って二期工事が始まっていました。村で協定書を何か結んだのか、我々議員にも話があってもいいはずです。前の区長さんに相談したら、村も議員も何もやってくれないから、もう関係ありませんと突き放されてしまいました。二期工事について村は協定を結んでいるのでしょうか。

印旛村残土の問題は、地主を中心としてその地区の方々が、業者と協定を結んで自分の地域を守らなければ、村も県もどうしようもありません。地主の皆さんは賛成してしまう、地区の皆さんも協定を結ばない、約束事もしないという状況で、議員やわれわればかり心配してもどうしようもないのが原則です。

国嶋 一期工事のときには村と業者が協定を結んだと聞きました。だから二期工事はどうだったのか質問したのです。

印旛村印旛村の環境課では一期工事のときも協定を結んでいません。今回も同様です。環境課および県の廃棄物指導課では条例を遵守させるという趣旨で指導しています。協定というのは地元地区と業者が結べば効果が出ますので、今回の工事についても平賀の区長さんには協定を結んではいかがかと申し上げましたが、地区の皆さんは協定を結ぶという選択をしなかったわけです。

国嶋アメリカの大学は入学を簡単にして卒業を厳格にしています。残土問題も良い土を埋めて農地の実効価値を良くすることは何も悪いことではありません。
行政に抜き打ち調査権をもって検査し、万一協定外の残土が入っていた場合は即刻事業中止という方法もあると思いますが、村長はこの件についてどう考えていますか。

印旛村 私もいま、岩戸地区で時任学園が運動場を拡張するという事業を要請され、その土地に私の土地も隣接するものですから、賛成の上、協力しています。隣地の土地所有者が6人ほどですが、互いに相談して、厳しい協定を業者と結んでやっています。業者にも良くしてもらっていますが、それは地域の者がしっかりとした対応をしているからであって、行政が抜き打ち検査などやらなくても、地権者が毎日のように監視に行くことはできるわけです。地域の財産はみんなで大事にすることだと思っています。

国嶋地権者の自助努力ですべて対応させるには荷が重いことだと思います。警察OBの方にも活躍していただいて行政が関与しなければならないと思います。

【考察】 不測の事態に備えて業者に保証金を積ませてはどうかという提案については、後日、村から、このような事例で村が民間業者に保証金を積ませた前例がなく難しいという回答がありました。
次の方策としては、業者・地権者間の協定により、業者が地権者に対して保証金を積み、違反があった場合には即刻事業中止、保証金没収という方法があると思います。
 この残土問題は地権者当事者が一番しっかりしなければならないのは言うまでもありません。しかし個人の力には限度があります。それも補ってやるのが行政、村の役割であり、またわれわれ住民の代表者としての政治家責務であります。
 そのためあらゆる方法・対策を考える必要があります。私は地権者と業者との協定書を、印旛村としても一緒になって守っていくという認識が必要と思います。
私は大学で政経二部の学生監助手を務め、二年間警察・消防・自衛隊の学生の担任をした経験からも、警察の方々の努力と苦労は一番知っているつもりです。残土問題についても経験豊富な警察OBの方々の活躍に心より期待しているところであります。

4.「場外馬券売り場」建設計画について

国嶋場外馬券売り場建設の話しは、印西市の松崎地区、印旛村の鎌刈にもありましが、住民の反対で取りやめとなりました。最近また我々の知らない所で吉田地区に建設の計画が進んでいるようです。
村はこの件に関してどこまで把握していますか。

印旛村 正式な話は一切ありませんので存じません。

国嶋地権者は何人が賛成で何人が反対ですか。

印旛村 把握していません。

国嶋JRA(中央競馬会)から村に何らかの働きかけがありましたか。

印旛村 ありません。

国嶋県からは何か話がありましたか。

印旛村 ありません。

国嶋村はどのような対応を考えていますか。

印旛村 正式な申し入れや地区からの話がない段階で申し上げようがないのですが、例えば吉田地区ということですと、上下水道をどう整備するか、農業への影響、交通渋滞や道路整備の必要性、児童生徒への影響、防犯対策も検討事項です。

国嶋鎌刈地区に建設計画が持ち上がったときには、当時の住民の過半数の反対署名が集まり、平成8年6月定例会において建設反対の請願が提出されています。当時の山口村長は、その請願を受け、きっぱりと建設にNoと対応されました。そこでお聞きしますが、村長としてこの建設計画に反対ですか、賛成ですか。

印旛村 噂段階のものに対して賛成も反対もコメントできません。先走って結論を出さず、万機公論に決していきたいと思います。

国嶋残土問題もそうですが、県が許可を出したら終わり、地権者が同意したら終わりなのです。場外馬券売り場も、地元の地権者が27人ぐらいで、23人ぐらいは賛成に傾いていると聞いてます。それで地権者の同意が揃って決まってしまえばそれで終わりではないですか。

印旛村 では議員の皆さんはどうしますか。

国嶋新住民は印旛村の環境にあこがれて住んでいるのです。私は断固反対です。

【考察】 JRAの巨大な施設が建設されれば、村の財政が潤い、人が集まり、経済効果もあるとは思います。
しかし、この自然豊かでのどかな田園風景の印旛村に、場外馬券売り場ができるということが、現実にどのような事態をまねくのか、後悔先に立たず、われわれは慎重に見極めないといけません。

国嶋久善事務所 印旛村舞姫2-2 C-103 電話・FAX 0476-98-3747
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