平成19年3月 印旛村定例議会質疑より

1.残土問題について

2月28日〜3月10日に開催された印旛村議会について皆様にお知らせします。

平賀の残土問題について二千名を超える反対署名を千葉県と印旛村に提出してから早いもので1年3ヵ月が過ぎました。当時、平賀地区の住民の方々より何とかしてほしいという要望があり、私は千葉県民オンブズマンの友人を通して県会議員に相談し、県の職員も紹介していただきました。解決策として、地権者の同意を撤回すること、新条例を早急に作ることが必要と助言いただきましたが、地権者の同意については同意書に実印が押してあり裁判で争っても負けてしまうということで、残るは新条例の制定で防ぐ方法しかないことを主張しました。昨年の段階で急げば第1期工事も止めることができたのではないかと思いますが、皆さんの理解が得られませんでした。新条例案は今どのようになっていますか。

印旛村新条例というのは適用除外の条例だと思いますが、それについては議員の皆様と相談して適用除外はやらないで現行の条例において県条例と同様の土地所有者の責務を強化する内容で理解を得られたものと認識しています。住民の住み良い生活環境を確保することを目的とした村の小規模埋め立て等による土壌の汚染および災害の発生の防止に関する条例の一部改正を行いまして、平成18年9月より施行いたしました。

1期工事については時間的に間に合わなかったとしても、2期工事は何とか止めたいと思っていました。1期工事では、村との協定書に決めてあり、議会でも図面で説明のあった8箇所の待避所について、約束が守られていないようです。業者は誘導人員を確保したといいますが、実際に確保したのは入り口のところに一人だけです。このように住民の意向とは離れた感じで現実に工事が終わってしまいました。

印旛村不法投棄はもちろんですが、外部から残土を持ち込ませたくない、道路交通も混雑するわけですから、気持ちとしては同じでありますが、法律で許される範囲というものはあります。とくに地主さんがやりたいという意思をもって法律に則って手続きをされたときには、これは阻止できないのが現状です。
本村の能力では監督整理まであの時点でできないという判断もあって現在にあるわけですので、地元の皆さん、地主の皆さんはその土地を所有している責任をしっかり自覚していただいて、村あるいは区、議会の皆さんとも連携をとりながら最小限の心配で抑えていきたいというのが現状と考えています。
二期工事についてもそういうことになろうかと思います。
財政的に厳しい中ですが、4月から警察のOBにも役場においでいただくことになっておりますからこれらの方々の力を借りながら安全な残土搬入対策を考えていきたいと思っています。

第2期工事が始まると聞いていますが、どのような状況ですか。

印旛村ピュアホームの施行した土地の地先に第二期工事として株式会社ミヤコという会社が計画しています。千葉県に特定事業事前計画書の提出を行い、千葉県土砂等の埋め立て等に関する指導指針第3条に規定されている地域住民への説明会および第4条の市町村説明会を実施し、特定事業の許可取得に向けて準備をしている状況です。

2期工事について協定書なりを結ぶときには、待避所や誘導員など、監視体制を徹底していただきたいと思いますが、いかがですか。

印旛村地域説明会も控えていますので、まずは地元の皆さんにしっかりと協定を取り結んでいただくことが第一だと思います。そういう協定を地域と村と業者で結んだ上で、地域住民に不安や、危険な目に遭わせないように指導していくのが村や県の役割であると思います。

受け入れの条件として保証金を積ませることも一案ではないでしょうか。

印旛村昔は業者から迷惑料といいますか保証金を取ってやりくりした時代もありました。しかし、最近はそういう方法は許されないと認識しています。

業者が倒産したり、逃げたりして後始末ができなくなるケースが多いのです。それに備えて保証金を預ることが法的に問題あるのですか。

印旛村 地方公共団体である印旛村が民間の業者に保証金を積ませることが法的にどのような解釈になるのか勉強してみたいと思いますが、過去の経緯的には良くないことであると考えます。

後で報告をお願いします。

【考察】 今のままでは残土の問題は解決しません。二千名の住民の方々の署名を無駄にすることがないよう、議員は住民の声を真に受け止め、努力していかなければならないと考えています。

2.少子化と学童の医療について

村の財政が厳しいことは理解していますが、子供を抱える多くの保護者の家庭は生活が大変であり、子供の医療費を何とかしてほしいと、せめて初診料だけでも面倒を見てもらえないかと要望が保護者からあります。

印旛村いには野地区の入居により非常に順調に人口の増加が見込まれるところでございますが、将来的には15歳から64歳の生産年齢人口は減少して65歳以上の人口の増加が見込まれます。本村における乳児の出生数は、人口統計上の指標である合計特殊出生率では平成17年の全国平均が一・二六、千葉県平均一・二二、印旛村は〇・八四ということで、平均を下回っています。一つの理由として順天堂大学や日医大の看護学生の比率が効いていることもありますが、実際の出生数ではほぼ横ばいで毎年90人程度で、今後もこの傾向での推移が想定されます。
子供は次代の印旛村を担っていく重要な力であると認識し、健全に育っていくことを支援することが行政の使命であると考えています。
現在、3歳児未満については入院と通院にかかる医療費を助成し、3歳児以上就学前の子供さんについては一日以上の入院にかかる医療費を助成しています。この10月から千葉県も一歳引き上げるとう話を聞いており、非常に財政厳しい折ですが、本村も追随していくことを考えています。

【考察】 私は以前、収入役を廃止することによって削減される経費を学童の医療補助に振り向けるべきと議会で指摘しました。収入役が廃止された現在、決してできないことではないと思います。村の前向きな検討に期待します。

3.入園児の受け入れについて

国嶋保護者の方から、今年は入園児が68名で、3クラスにするには人数が足りない、2クラスになるそうです。3クラスにしてほしいという要望が保護者からもあります。教育長、いかがですか。

印旛村教育委員会でも昨年11月より関係の課ならびに村長とも相談しながら検討しておりました。2月の保護者会の時点ではまだ決断にいたるような人数ではなかったのですが、最近になって戸建てのほうで若干の人数増が見込まれるということもあり、現在のところ3クラスでやっていこうと思っております。

国嶋その言葉を聞いて安心しました。

【考察】 今回の件は、保護者の方から早い段階で要望を伝えていただいたことで、新マンションの入居状況など調査する時間が確保できました。何事も先を読んで早期に手を打つことが大事です。

4.いじめ問題について

国嶋北海道、福岡県、つづいて岐阜県と、全国でいじめによる自殺者が跡を絶たず、国会でも論議されました。マスコミは往々にして学校の責任を集中的に追及することしか考えていません。先生はなぜいじめの兆候に気付かなかったのか、いじめをどうするのか、そんな議論ばかりです。
作家の曽野綾子さんはコラムでこう言っています。「私が違和感を覚えるのは、だれが悪いという犯人探しである。自殺した当人も、親も、先生も、いじめをした側の当人も、そして同時代の社会全体もともに責任の一端を担うべきであろう」と。私も同感です。いじめた生徒も、その親たちの責任は重い。厳しい反省が求められます。いじめ問題に限らず、教育は学校と家庭と地域社会の三者の協力によって成り立っているものと思います。近年共働き家庭の増加もあって親が行うべき躾を学校に頼るようになり、いじめを叱る近所の怖いおじさんも少なくなりました。学校に負担をかけすぎる面も反省する必要があると思います。曽野綾子さんが指摘するように、いつかはいじめをした相手を見返してやるくらいの気持ちをもって心身ともに強く生き抜いてほしいと思います。
私も小さいとき小学校でいじめられました。ひどいいじめで一生忘れません。私はケンカも弱くて、十人の兄弟の末っ子で貧弱でした。それでも見返してやろうと思って、空手、合気道、柔道を習い、体重も85キロになりました。そして15年かかっていじめをした相手に仕返ししました。そのとき、いじめられたときの悔しさが、すうっと消えました。私の世代にはそういう心の強さがありました。
印旛村のいじめの状況と行政の対応について伺います。

印旛村いじめとは、自分より弱い者に対して一方的に身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているものというふうに現時点では定義されております。この定義については現在見直しが検討されていますが、各学校におきましてはこの定義に基づき生徒指導上の諸問題の行動がいじめに相当するか判断し、教育委員会に報告しています。本年度は二件報告を受けています。
いじめの発見は非常に困難を極めます。いじめられている児童・生徒は、保護者に余計な心配をかけたくないとの思いが働きますし、知らせたことに対する加害者からの報復を恐れてじっと我慢し、親や教師にも隠そうとするからです。外から見て実際発見できるいじめというのは、氷山の一角ではないかと思います。
いじめ対策ですが、早期発見、早期対応が重要だと考えます。どの学校にもいじめは起こりうるのだという危機意識を持ち、例えば口をきかなくなってしまったり、寂しそうにしていたりとか、あるいは学校に行きたがらなくなったり、子供の生活行動に変化が見られた場合、必ず裏にもしかしたらいじめがないかどうかということを常に考えて対応することが大切だと考えています。そのため、各学校では子供たちの行動の変化をつぶさに観察したり、あるいは生活アンケートを通して子供たちの悩みや人間関係を把握したり、教育相談週間を設けて児童・生徒と個別に面談したりする中で児童・生徒が発する危険信号を見逃さないようにと教育委員会ではお願いしているところです。
また、今年度、九州と北海道で起きたいじめによる自殺という痛ましい事件を受けまして、千葉県においてもいじめ緊急対策が実施されました。本村におきましてもその趣旨を受け、いじめ問題の取り組みに対する学校の意識調査、それからいじめの対応に関する校内研修の実施、それからいじめをなくすための児童・生徒集会の開催をそれぞれ実施しました。これにつきましては来年度も引き続き実施していきたいと考えています。

国嶋いじめ問題については去年12月の議会で同僚議員が質問しました。今年の2月頃、私も相談を受けました。やはりマニュアル的な方法だけでは解決できない心の問題であると思います。
この前、筑前町で亡くなった啓祐君のお母さんが言いました。あなたを助けられなくてごめんね、でも啓祐君ありがとうと。本当は写真とか名前を出すまいと思いましたが、啓祐君の弟が、お兄さんは何も悪いことをしていないということで公表することにしたそうです。また、啓祐君は亡くなるときに、一人ひとりが仲良くいじめのない社会を作ってほしいといういうメッセージをオルゴールに入れて残したそうです。
野球の松井秀樹さんのメッセージが産経新聞に載っていました。「次々と子供たちが自らの命を絶つことは僕も我慢なりません。いろいろな理由があるにせよ、いじめをしている人、いじめに悩んでいる人にはもう一度じっくり考えてほしい。あなたの周りにはあなたを心から愛している人がたくさんいるということを! それは家族であり、親戚であり、友人であり、先輩であり、先生であり、後輩であり、時にはペットであるかもしれない。人間は一人ではない。いや一人では生きていけないのです。だからそういう人たちが悲しむようなことは絶対にしてはいけないと僕は考えます」
印旛村にいじめ、それから自殺などということが起きないような教育行政をお願いして私の一般質問を終わります。

【考察】 テレビ・新聞等で取り上げられていますが、教育現場も当事者もなかなか思うように解決できないのが現実です。
学校と家庭と地域社会の三者がいかにうまく連係をとるかが大切です。学校の先生がサラリーマン化してしまって、昔のように子供に精神を叩き込めるような豪腕の先生がいなくなったことも、いじめ問題の原因になっていると思います。

国嶋久善事務所 印旛村舞姫2-2 C-103 電話・FAX 0476-98-3747
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